「大豆もやし」をご存知でしょうか。
見た目はスーパーでよく見かけるもやしが大きくなった感じですが、先端の豆の旨味、茎の太さ、食感は普通のもやしと大違い。今回はこの「大豆もやし」のレポートです。
お送り下さったのは親子三代大豆もやし一筋50年という茨城県つくばみらい市の㈱野村商店さんから。ご存知の方もいらっしゃると思いますが、まずは大豆もやしとはどんな食材なのか?から説明したいと思います。
大豆もやしは、その名の通り大豆の種子を発芽させて作るもやしのこと。画像でも確認ができますが、先端に豆がついていて、軸の分部は太くて何といっても普通のもやしにはない先端の豆の歯ごたえと、もやし特有のシャキシャキ感が特徴です。また大豆を種子としているので、大豆の持つ「大豆サポニン」、「大豆イソフラボン」、「大豆たんぱく質」などの機能性成分を豊富に含んでいますから美容にもお役立ち♪
野村商店さんで生産する大豆もやしは豆の旨味、茎の太さ、食感に特にこだわっていて、1本1本職人さんが色や長さを見極めながら収穫しています。そのため大量生産は大変難しいのですが、高級焼肉店や一流飲食店では食感や香りがいいと大変好評なんだとか。また個人宅にもお取り寄せが可能。その日のうちに収穫した大豆もやしを送ってくれます。
我が家に届いた大豆もやし、開封するともやし特有の香りが鼻を抜け、そのサイズに驚きます。通常のもやしにはない先端の黄色い豆は鮮やかで、茎は純白、それに長い!食感がいいことが見た目でもわかるくらいでどんな料理にしようかいろいろ考えましたが、ここは大豆もやしの定番料理「ナムル」にしてみました。
材料は鶏ガラスープの素小さじ1/2、醤油(各小さじ2)ごま油(小さじ2)白いりごま(小さじ1)を使います。約100gの大豆もやしをたっぷりの熱湯に塩、酢各少々を入れて2分ほど茹でたらざるに上げて水けをきり、粗熱をとります。ボールにもやしを入れ、ごま油をふりかけて混ぜ、他の材料を加え、全体をよく混ぜ合わせて冷蔵庫で冷やします。※一味唐辛子を入れても美味しくなります。大豆もやしはラップをし600Wのレンジで3分加熱してもOK
盛り付けた大豆もやし、箸で持ち上げ口に運びむしゃむしゃ・・・砕ける豆は仄かに甘く、その名の通り大豆そのもの。そしてシャッキシャキ食感の茎の歯ごたえ、リズミカルに噛んでいくと
ナムル特有の胡麻の香りと相まって最高にうまい!箸が止まることなくあっという間に平らげてしまいました。酒のアテにもおかずにも最適です。
大豆もやしが到着する前から思っていたことがあって、買っちゃって王のオフィスは豚骨ラーメンが多い九州(大分県)にあるんですが、ラーメン屋に行くとよくサイドメニューにもやしがあるんです。器の上に湯通ししたもやしがたっぷりのっていてラーメンともやしを合わせて食べるとアクセントになってとても美味しいんですね。ということで市販の豚骨ラーメンに大豆もやしを使うとどうなのかやってみました。
大人の手の平山盛り程度の大豆もやしをレンジで約3分チン、おそらく大豆もやしとラーメンだけで十分おなかに溜まると思い、チャーシューや卵ネギはあえて使わず大豆もやしと麺がメイン。大豆もやしと麺を一緒に食べると予想通り「合う!」
豆と茎の強烈なまでのアクセント、豚骨スープの風味ともやしの風味はやっぱり絶妙に合います。スープにも大豆もやしの風味が乗っかっていつも食べ慣れた豚骨ラーメンは一層美味しくいただくことができました。
太さ・風味・食感・色鮮やかさ、そして最高級。繊細な温度管理、水分量の調整、大豆の配分など一子相伝で身につけた職人技で栽培される野田商店の大豆もやし。食感のよさもさながら風味、食べ応えは抜群です。こだわりの大豆もやし、お取り寄せをしてみてはいかが。