店舗は勿論、家庭で作る料理など様々なシーンで多く使われる「卵」。たまごかけご飯、美味しいですよね!ではもっと美味しく食べることができる新鮮で「これすごっ」っていう卵に出会ったことってあります?これから紹介する卵は、日中携帯電話の電波さえ届かないような山の麓で育てられた安心・安全、そして美味絶品の綺麗な卵です。
お送り下さったのは福岡県うきは市の「るなファーム」さんから。園主の森さんからいろいろと伺ったことをまとめてご紹介します。
森さんは元々東京でサラリーマンをしていました。昼も夜も働き詰めの毎日だったそうで、ある日、仕事からの過労が祟り救急車で運ばれ、気づいたらベットの上。仕事一筋で頑張り過ぎた自分の支えとなったのが家族だったそうです。これを機に、家族がいつも傍にいる場所を探し新たな場所を求め、たどり着いたのが福岡県の山の麓でした。ここで畜産をやろうと決意し、各市町村の窓口で相談したそうですが、なかなか思い通りうまく事が運ばなかったそうです。ところがある日、山を売ってくれる方が現れ、そこから一人でひたすらチェーンソーと草刈り機で開墾し、やっとの思いで鶏舎を建てました。それが「るなファーム」の始まりです。
自分の子供に家族に安全な食べ物を食べてほしい・・・その思いを続けていくためにただやっていくだけでは、普通の養鶏場と同じになってしまいます。そこで、鶏が出す鶏糞を肥料として活用し、無農薬の野菜を育て。その野菜クズを飼料に活用すること。最終的には卵と鶏肉をいただくという無駄のない「循環型農業」の実践です。
るなファームさんの卵は「山もりたまご」といいます。鶏が元気一杯に動ける環境の中、耳納連山の山奥で自然に生まれた発酵菌を利用し、飼料全体を発酵させたものを餌として鶏に与えています。与える食べ物が味噌やヨーグルトと同じく発酵食品のため、健康な鶏から生まれた卵は卵特有の臭みが全くありません。また、生まれた卵は細菌の侵入を防ぐために洗卵をしません。というのも、細菌の侵入を防ぐ「クチクラ層」という表面にある膜が、洗うことで無くなってしまうから。汚れがついた部分は綺麗な布巾でふき取っています。
ストレスがなく、恵まれた自然の中で元気に育った鶏から生まれた「山もりたまご」。お勧めは「塩」のみで食べることなんだとか。たまごかけご飯といえばアツアツのご飯に卵、そして醤油ですが、今回はお勧め通り、醤油ではなく「塩」でいただいてみたいと思います。
卵をもってカツッカツ・・・ん?なかなか割れないぞこの殻。少し力を入れテーブルの角でカツンとやると割れ目ができ、炊き立てのご飯の上にポイッ・・・えっ、え~~~~~~っ
見て、見てくださいこの色!これってた、たまご????綺麗なレモン色のたまごがご飯の上からコンニチハ。もうビックリ、こんな色の卵って生まれて初めて見たよ。鼻を近づてクンクン・・・おや?全然におわないよコレ。少し生臭いときってあるでしょ、それがない全然ない!これすごくないですか。
で、味はというと“まろやかぁぁぁぁぁ”ですよ♪塩気と卵の風味がよ~くマッチング。それにほんのりと甘い黄身がご飯と混ざり合った瞬間、まるでカルボナーラを連想させます。これは凄いよ「山もりたまご」あっぱれ。
森さんのこれまでのご苦労を知り、それに痛感し、レモン色の綺麗なたまごの美味しさに感動し、「凄い」という言葉しかありません。これは大人も子供もきっと素直に喜べるシアワセを呼ぶ卵といっていいでしょうね。山奥から届きます「山もりたまご」元気モリモリ、ご飯が美味しくなりますよ!