自然力栽培で育てた「にこまる」 -久保農家- 和歌山市

「自然力栽培」

おそらく初めて聞くかもしれませんね。しかしこの文字の通り自然の力を十分活かした安心・安全な作物を育てるということなんですが、実はすごく手間暇がかかる農法のひとつ。

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今回お送りくださった和歌山市の久保さんは最初から農業をしていたのではなく、サラリーマンから転身したお一人。農業をはじめたきっかけは、久保さんの奥様が自然農を通じた学校活動を行っている方にお世話になっていてそこへ自らも通うように。実は久保さんの奥様は重度のアトピー性皮膚炎を発症しており、効力が強いステロイドなどを使っても効き目がなく、病院で診察を受けても手が付けられないほどだったそうです。久保さんはアトピー体質をどうにか軽減したいと「食の改善」に取り組むことを決意。自然農法で育てた様々な作物を奥様に食べてもらうと、みるみるうちによくなり今では「本当にアトピー?」と言われるほど改善できたそうです。

 

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自らの行いが功を制し、大切なパートナーである奥様が徐々によくなる姿をみて、自然農法の取り組みに本格転身。現在、稲作・もち米・大豆・小麦などを栽培し農薬を使わず、自然由来の力(微生物)を借り、作物そして大地を育てながら安心・安全な農業を行っています。体にやさしく、自然環境にもやさしい反面、農薬に頼らない分自然相手ですからそれはそれは管理も大変ですが体力だって必要です。しかし、なんといっても収獲できたとき、その作物を食べて美味しいという声が聞けたとき「やってよかった」と励みになるそうです。

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今回お送りくださったのは「にこまる」という品種の自然栽培で育てたお米です、にこまるを栽培する農家さんは最近増えてきましたが「ニコニコ笑顔がこぼれるほどおいしいお米」といわれ、高温年でも安定した品質と収穫量が得られやすいのが特徴。粒がはっきりし、炊きあがりの艶の良さが定評のお米です。

 

では早速炊いてみたいと思います。

お茶碗に盛り付けられた炊き立てのにこまるを箸で持ち上げ、ふ~ふ~と息をかけパクリッ・・・いやぁこれは美味しいですねぇ。kubonouka_4

丸々とした粒の食感、しっかりとした弾力、いつもは何気なく食べているお米もこの「にこまる」は飲み込む瞬間に奥の深さが感じ取れます。kubonouka_5

簡単に説明するといつもより一層の存在感がまるで違うということですね。きっと子供が食べたらもっとわかるかも“おかわりっ”ってなるかも?です。

 

 

久保さんが所属する自然農業の会「自然の郷きのくに」は和歌山県紀の川市の活動協力もあり、紀の川市内で自然農業塾を開いているそうです。この活動は自然農を一人でも多くの方に認知してもらい、今後多くの方が自然農を営む様になって、世の中に少しでも安全・安心な作物が供給されればとの思いから広く世間一般に公開しているそうです。
素晴らしいですね「自然農業」。そして本当のおいしさに出会えた気がしました。皆さんもぜひ食べてみてください。

 

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