正直驚きでした。時々連絡をとっていた大阪のタクシー会社を経営する社長さんから「カステラ屋始めたんや」と教えていただき、早速送ってもらったんですが、なぜカステラなのか?本業のタクシーは?から紐解いていかないと、とてもカステラの紹介なんてできそうにありません。
お送りくださったのは創業60年を超える「日本城タクシー株式会社」の坂本篤紀社長からで、タクシー事業、観光バス、ペットメモリアルなど、幅広く手掛けています。経営者でありながら、自らハンドルを握り大阪市内を走る坂本社長。2016年のテレビ出演がきっかけで名物社長として一躍有名に。しかしコロナ禍で売り上げが激減。大型バス3台を売却し、従業員の給与などに充てたことはメディアに大きく取り上げられました。その後、テレビをはじめ大阪を中心に様々なメディアから注目を浴びる坂本社長ですが、ここ最近世間をアッと思わせたのが「ベビーカステラ」の店頭販売をいきなり始めたこと。
「ハンドルからスティックへ」
Go to キャンペーンなど国の対策があったものの、バスの予約は殆どなく、タクシーの売り上げも厳しい状況に。坂本社長は故障車のレッカー移動や荷物輸送も手掛けますが、一体何がきっかけだったのか「ベビーカステラ」の製造販売を突如始めたのです。2021年7月、 大阪市住之江区にオープンした「日本城カステラ」。寝るのを惜しみ、皆が美味しいといってくれるベビーカステラの研究を続け、試行錯誤を繰り返し慣れない手はヤケドだらけ。納得が行く味わいのベビーカステラができたとき「めっちゃ美味しいよ!この作り方は企業秘密やな」と。 さてそのベビーカステラ、はるばる大阪からやってきました。卵を使っているので、消費期限は短いですが、その味確かめてみたいと思います。
袋を覗くとコロンと可愛らしく、お肌はしっかり焼かれているのが確認できます。袋の横にはネコのイラスト。あとで知ったのですが坂本社長は大の猫好きのようでした。開店当時、食べた方から「冷めても美味しい」という声。ということは焼きたても、冷めてからも美味しいってこと?
で、ベビーカステラをひとつ指で掴んでじっと眺め、次の瞬間「じゃ、坂本社長いただきまっせ」と口へ放り込むと・・・・・うわぁぁうまっ!素朴さの中のしっとり感、甘すぎず、物足りなさなんて微塵も感じないこの美味しさ。冷めた状態でこのうまさは素材や火加減だけでは出せない味のはず。かなり苦労をされているはずで、いったいどんなリッチな配合なのか?絶妙な火加減、焼きあがるまでのタイミング、時折懐かしささえ覚えます。 しかし凄いわ、運転手がカステラを焼いてる!しかも従業員の皆さんも乗車以外の空いた時間を使い丁寧に焼いているんだとか。日本城カステラは新たな展開を目指し、店舗拡大に乗り出すようだ。
20個440円なり(送料別)
購入は買っちゃうナビカートから
※現在ネットショッピングはできません。店頭販売のみです。
【店舗住所】大阪市住之江区東加賀屋3丁目15