今から約7年前、慣行栽培をしていたぶどう園を自然栽培にしたというラコリーヌのオーナー橘さん。「奇跡のリンゴ」でお馴染み、木村秋則さんの提唱する『自然栽培』に影響され地球と植物と人にやさしい「農」と「食」を今も実践中です。今回紹介するのはワインとぶどう茶なんですが、地元をはじめワインの時期になると多くの注文が入るそうです。
丘陵という意味のラコリーヌ。歴史と自然美の町大阪府太子町にある二上山のふもとの斜面でぶどうを栽培していることに由来しているんだとか。橘さんは努めていた会社を辞め、太子町に移り住み、肥料・農薬・除草剤を使わない自然栽培にチャレンジ。
元々太子町はぶどうやみかんの生産に適した地形と寒暖差が大きい恵まれた場所で、特に巨峰やデラウェアの生産が盛んな場所。2013年、橘さんはここ太子町でデラウェアを自然栽培。肥料・農薬・除草剤を使用せずに栽培することで、ぶどうの木が本来の生命力を精一杯発揮して実らせてくれ、雑草の根や土の中の菌やバクテリアの働きで自然の甘みと酸味がギュッと詰まった濃厚な味になるそうです。ここで育ったデラウェアはとても人気で、毎年仕込むワインもファンが増えているんだそう。
橘さんが生産したぶどうから作られたワインは、天然酵母100%、酸化防止剤無添加、アルコール度数は12%の白ワイン。フィルターを通していないため、少し色がついていて旨味成分もしっかり入っている自慢のワイン。では私もいただいてみましょう。
「2018 あかり」
予約をしてクリスマスイブ前日に届けてもらいました。白ワインを美味しく飲むコツのひとつに温度が大切。適切な温度は5度くらいで冷蔵庫でしっかり冷やすか、氷で冷やす方法があります。
グラスに注ぎ香りを確かめてみると、とても爽やか。
クルクルとグラスをスワーリング(中のワインを渦巻状に回します)。香りをより一層引き立たせ口の中へ。シャープな酸味とはじけるような果実味から後を引くのぶどう香りから、洒落っ気のないストレートながらそこにはしっかりと深さも感じ取れます。後味もスッキリだから飲みやすく、2杯3杯とワインに徐々に酔わされていく自分。酔うためだけのワインなら安いワインで十分。しかし、気持ちよく酔えるワインを飲みたいのであれば選んだ方がいいと思います。あかり、オイシイです。ぜひ味わっていただきたい1本です。
次に「ぶどう茶」
こちらも勿論自然栽培。「肥料・農薬・除草剤を使用せず自然栽培したデラウェア」の葉で作られたこだわりのお茶です。ぶどうの成分に肩こりや腰痛、目によいとされるポリフェノールが多く含まれていますが、もちろん葉にも含まれています。その葉を自然乾燥させたのが「自然栽培ぶどう茶」です。
ティーバッグなので使いやすく、沸騰したお湯をカップに注ぎ約1分でOK。湯気からほんのりとぶどうの香りがしますが、飲んでみるとさらにぶどうの香りが鼻を抜けていきます。ぶどうの風味に包まれ、味わっていくうちに「冷ましたらどうなんだろう」と思い、常温にしてまた飲んでみたところ、なんと甘さが引き立ちます。
甘ったるくないから、これは「美味しく血流改善」ということなのかも?だってアントシアニンには強い抗酸化作用があって、血管の保護や、血流の改善にお勧めなんだって!
ご注文は買っちゃって王カートから。