旨カッ・ラッ・イーッ!サカズキファームの「なんばん粉(一味唐辛子)」 山形県南陽市

「唐辛子」

うどん屋に行くとテーブルの上に決まっておいている一味唐辛子。赤く細長い瓶を見ると、幼い頃興味本位で指先に少しつけて舐めてもの凄く辛くて、舌が暫くジンジンして涙目になった記憶があの赤い瓶を見ると記憶が時折蘇ります。きっとそれだけ衝撃が強かったのでしょうね。しかし今はどうでしょう、お酒を飲むようになって焼き鳥、豚肉の角煮、おでんなどに味変と独特な刺激的な辛さを求め、振りかけてしまう。熱くなった舌を冷まそうとするのと、素材の旨味にピリッとする辛さがとても心地よくて、その方が酒がすすむことを覚えてしまったからなんでしょう。

1

さて今日の主役はもちろんその「一味唐辛子」。でも画像をみると「なんばん粉」と書いているでしょ?今回お送りいただいたのは山形県南陽市で「農から未来へ」をテーマに野菜や加工品生産を手掛けるサカズキファームさんから届いたものなんですが、このなんばんとは唐辛子のことで、青森、北海道、山形、岩手、秋田、宮城、新潟、福井、石川では唐辛子を南蛮(なんばん)といいます。そういえば私達スタッフが暮らす大分をはじめ九州では胡椒(こしょう)と呼ぶところもあります。その代表なのが柚子胡椒で、あの調味料の胡椒ではなく作るとき唐辛子のことを胡椒といいます。地方によって言い方が違うってことですね。

 

オーナーの遠藤さんはファームを立ち上げる前は和食の板前さんで、そのお店で働いていたときに有機野菜の美味しさに感銘を受け、いつかは自分でも有機野菜を作りたいという思いが強くなったそうです。遠藤さんの叔父が米農家で幼い頃から田植えや稲刈りを手伝い、身近なところに農業が存在していたことも影響してお父様が他界したことをきっかけに帰郷し、2019年に就農したそうです。「野菜ファースト」をモットーに農薬や化学肥料を使わないよう作物にストレスを与えない野菜栽培とお漬け物等の加工品の製造を手掛けています。

2

その中のひとつ、遠藤さんが育てた唐辛子で作られた「なんばん粉」ですが、自園で育てた唐辛子を乾燥させ粉末にした混じり気のないもの。普段使う一味唐辛子となんばん粉の違いを確かめてみたいと思います。

 

辛さを味わうなら断然一味唐辛子!少し舐めてみると・・・・・

舌先から鼻へ広がる爽やかな香りが心地よいです。2,3秒後にピリッそして暫くこのピリリッの余韻が辛いもの好きの私にはたまりません。某メーカーのものと比べてみるとその違いは明らかで、メーカーの方は香りが少なく、辛さの中に旨味やクセを殆ど感じることがなくただ唐辛子の辛さのみというだけ。なんばん粉で使われる唐辛子が育つ場所は寒暖差が大きく、ましてや無農薬・無化学肥料で育てた唐辛子だから味にも風味にも変化があって当たり前。

3

これ、使えそう・・・そう思うのもつかの間、すぐに冷蔵庫にあった油揚げをフライパンで焼いてその上からポン酢、なんばん粉を振りかけてみました。ポン酢との相性もよく、当然ながらビールがとても美味しい!辛さの中に旨味がある感じのなんばん粉、額の汗が止まりません。

 

次に焼き鳥で試してみました。

4

焼き鳥屋に行くと決まって「豚バラ」を注文しますが、なぜかこの豚バラは九州全域と北海道の一部でしか食べられていないそうです。

5

それと鶏皮を串にクルクル巻いてカリカリに焼いた福岡博多名物「鶏皮巻き」の2つになんばん粉を振りかけてみました。

6

噛んでいくと肉の旨味となんばん粉の辛さの丁度いいバランス「肉ウマっ+カラッ」は病みつきになりそうで唐辛子が実に上手く肉の旨味を引き立ててくれてます。ビールで流し込んでもう一本、暫くハマりそうです。

 

「辛さの中に味わいが」正にその通りで、今まで使ってきた一味唐辛子って何だったんだ?と思わせるほどなんばん粉はホントに「旨辛い」一本でした。

 

ご注文は買っちゃうナビカートから

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です