国内にはいろんな品種のお米があって、買っちゃって王でも農家さんから送っていただいたお米のレポートを幾度となく紹介してきました。これから紹介する「あいちのかおり」は何度も耳にし、愛知県民御愛用のお米と知りながら、なかなか出会う機会がなかったんです。
それがやっと、やっと実現しました。
お送り下さったのは愛知県西尾市の「おのだ農園」さんから。あいちのかおりとコシヒカリ小麦や大豆を生産していて“お米は幸せの種、お米を食べて笑顔を増やそう!“をモットーに「おのださんちのハッピー米」として、地元をはじめ県外のお客様まで安心・安全なお米を生産・販売をしています。
おのだ農園さんのある西尾市福地地区は、清流矢作川の恵みに土壌の地味が肥えた土地で、作物がよくできる平らな場所です。多くの水田が広がり、美味しいお米の他小麦や大豆、抹茶やバラ、鰻などの生産がとても盛んに行われています。小野田さんはこれまでの功績が認められ、平成25年度全国麦作共励会にて農林水産大臣賞受賞し、第53回農林水産祭では農産部門にて天皇杯受賞をなんとご夫婦で受賞!そんな農家さんのお米、どんな味わいなのかとても楽しみです。
「あいちのかおり」は1988年に品種登録をされ、希少米のハツシモとコシヒカリ系統のミネアサヒの交配によって誕生以来、愛知県内の米生産の約4割を占めます。馴染みのあるあいちのかおりは各家庭は勿論、学校給食でも使われるほどで、愛知県の代表米として毎日食べられています。
おのだ農園さんの生産の取り組みとにかく「丁寧」。有機物質をやみくもに使うのではなく、土壌の診断を行いながら、必要な分のミネラルを入れ、有機農法と同じバランスを保ち、チッソ・リン酸・カリウムの主要成分の他に6~9種類のミネラル成分、動物性の堆肥を施した土壌作り。殺菌ゼロ・除草剤1回・一部殺虫1回(道路側のみでカメムシ対策)のみという農薬に殆ど頼らず、毎日水回りをしながら田んぼの草を生やさないようすることで、除草剤を使う必要がありません。収穫したお米は5台の遠赤外線乾燥機で、刈り取った籾の水分が14~14.5%になるまでゆっくりと乾燥調整をすることで天日干しに近い状態になるそうです。乾燥後、一旦冷まして籾摺りをし、玄米を袋詰め。その玄米は通常低温倉庫の場合13度で保管するところ、おのだ農園では3度で保管していますから、精米をした時の鮮度が断然違います。
さて、そんな行き届いた徹底管理で一年中美味しく食べられるあいちのかおり、これから食べてみたいと思います。
炊き上がりピッカピカ、芳醇な香りがとても印象的で粒がはっきりしているのがわかります。
口に運び2,3度噛んでみると粒の弾力のよさがはっきり!質が悪いお米はこの時点でばらけるんですが、くっきりわかるということは一粒一粒のバランスの良さを保っている証拠。そして何より「ホクホク」した感じが優しく広がる存在感がこのお米の特徴といえます。
コシヒカリのようにモチモチした感じでもなく、サラサラした感じでもなく、食べやすさと美味しいお米を食べているという満足感は他の品種と全然違うところです。それから炊飯前に少し水を減らし、チャーハンや丼、カレーに使うと100%合うお米と思います。
粒の存在感がありますから、ガッツリ食べたい方にはお勧めです。
「あいちのかおり」流石です。食べながら「こんなに食べやすいお米を食べているんだな」と愛知県民がうらやましくなりました。どうでしょう、ここで思い切っていつものお米をあいちのかおりに変えてみては?