夏の暑い日、時折つるりんとしたのど越しの水まんじゅうが恋しくなります。幾度となくいろんな水まんじゅうを食べてきましたが、まずそれは和菓子屋さんが作った水まんじゅう。ところがこれから紹介する水まんじゅうは新潟県三条市のベーカリーさんがこだわりの素材で作った地元で人気の手作り水まんじゅうです。
お送り下さったのは「優しさと笑顔を作るお店 べべ」の代表川村さんから。川村さんは地元の人気ベーカリーで12年間パンの製造や接客、商品開発に携わり、自分の店を持つことが夢だったこともあって2019年に「優しさと笑顔を作るお店 べべ」を創業。開店当時、行列ができる店として人気を博し、様々なパンの他しっとりふわふわの食パンは1日200斤、土日では多い時400斤を売り上げるそうです。現在パン以外に他の店にはない美味しく記憶に残る新商品づくりにも力を入れており、ベーカリーの枠にとらわれず完成したのがこれから紹介する水まんじゅう「べべまんじゅう」です。
もともと人気のベーカリーということもあって水まんじゅうべべはパンと並んで売り上げも好調。川村さんは「パン以外にくず粉を使った商品を」と構想を練っていたこともあって、地元三条市の山間地下田地区で採れる硬度15ml/Lの「きわめて軟水」に分類される「千年悠水」に着目し、本くず粉、グラニュー糖を使い、試行錯誤の末完成したのが「べべまんじゅう」なんだとか。
この3つを混ぜ、じっくり温めることでぷるぷるの生地になり「あんこ」「チョコ」「カスタード」の3種は店頭でももちろん「お取り寄せ」も可能。さてこの3つ、これから食べてみたいと思います。
「あんこ」
真ん中のこし餡にそっとスプーンを差し込み持ち上げると、瑞々しさに中からサーッと溶けだすかのように柔らかい餡子が覗かせます。
口に入れると丁寧に裏ごしをした小豆の滑らかさと一緒にしつこくない甘さを感じ、あっという間にツルンと喉の奥へ。後味すっきりプルルン食感、こし餡ファン納得の水ようかんです。
「チョコ」
あ~これはハマる!ツルルンの生地とチョコの滑らかさが絶妙で、へたなチョコアイスを食べるよりも実に美味しいです。
それにしてもこのチョコはとても美味しくて滑らかでくちどけもよくて、和と洋のテイストを融合させた新しい感覚の水ようかんです。
「カスタード」
水ようかんとカスタードって合うのよね!私はシュークリームよりこっち派。
カスタードの魅力と滑らかな口当たりが合わさって大人もだけど子供だって喜んでペロリでしょうね。
へたにいじってない素材のよさもわかる水ようかんでした。
天然水が生み出した水まんじゅうべべ。和菓子職人が作るものという概念から自らが編みだした繊細な考えと良質な素材が織りなす水まんじゅうべべはご贈答にもぴったり。
それに甘いものに目がないあなた!ぜひお近くの水まんじゅうと比べてみてはいかがだろうか。