おいしさ、食べやすさ、水戻しなし、調理しやすさピカイチ!大分県産干し椎茸「戻しいらず」 かやの椎茸店 -大分県佐伯市-

これまで幾度となく椎茸のレポートを経験してきましたが、買っちゃって王のオフィスがある大分県は椎茸栽培が盛んで、特に干し椎茸は全国一の生産量で味・生産量ともに優れた干し椎茸を産出しています。今回紹介する「原木栽培による干し椎茸」は厳選した椎茸を使い「戻し時間なし」という優れもの。生産者、その工程をご紹介しますが、先に申し上げるとその味、食感、風味は「最高」でした。

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お送り下さったのは大分県佐伯市宇目町のかやの椎茸店のご主人茅野文三さんから。そもそもこれまで幾度も椎茸との出会いがあり、レポートをやってきた中、お恥ずかしながら大分県に在住しているのに全国一の大分県産干し椎茸の紹介が一度もない!ということが脳裏から離れませんでした。生産者直送の干し椎茸、しかもこだわりの生産方法を持った茅野さんとお話しができることとなり、地元の限られた店舗にしかないということでそのお店に出向いたのですが、売り切れていました。お店の方にいつ入荷するのか聞くと「茅野さんの干し椎茸は店頭に並べてもすぐになくなるんですよ」というお話でしたので、直接茅野さんから送ってもらったのが画像で確認できる干し椎茸です。

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茅野さんは干し椎茸について「現在市販されている干し椎茸の品質は悪いものが多く、おまけに価格も高く、水に浸透させ使える状態になるまで数時間かかり、しかも均等の柔らかさに戻しきれない椎茸がある」ということから「水に戻さずそのまま使える干し椎茸」の開発に取り組んだそうです。鍋に、おでんなどに使えば、椎茸からあふれる出汁から味に変化を生み出すことは当然のことでしたから、その椎茸を水に戻さず鍋に入れて他の具材と同じように食べることができれば、水から戻す必要もないですし、椎茸の香りや独特の出汁から他の具材もきっと美味しくなる!そう確信し研究に取り組み発明したのが「戻しいらず椎茸」です。

茅野さんが生産している椎茸の品種は菌興115(冬・春)、菌興537(秋・初夏)の2種。椎茸の品質は「冬菇(どんこ)」「香菇(こうこ)」

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原木椎茸の栽培は寒暖差が大きく、原木栽培に欠かせないクヌギの木が豊富にあることなんですが、大分県の山間部ではこの条件が整った場所が多く、また水も豊富なことから椎茸栽培の好適地が県内にあります。
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その中、茅野さんが暮らす佐伯市宇目町は九州山地の東側に位置し、山々に囲まれ唄げんか大橋、ととろのバス停(映画:となりのトトロ)、木浦すみつけ祭りなど観光名所としても知られています。育った椎茸は「低温長時間乾燥」により約40時間乾燥するそうですが、このゆっくり乾燥させることが戻しいらずの特徴を表すコツなんだとか。冬場はビニールハウスやビニールシート、ビニール袋をかけ柔らかく育て、冬菇と香菇の縁のしっかりあるものを使うそうです。

さて戻しいらず、使ってみたいと思います。手で触るとカチカチの乾燥状態で、そこから放たれている椎茸の香りからどんな料理も美味しくなりそうな感じです。
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通常ですと水を張ったボウルに椎茸が戻る状態になるまで半日近くかかったりしますが、戻しいらずは水でサッと洗い、鍋やおでん、煮物にポイッと入れるだけ♪ホントにそっれだけでいいんだろうか?ほかの具材と同じタイミングで食べることができるの?という不安もありながら、鍋に使ってみました。
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白菜、鶏肉、お豆腐などを入れた鍋に乾燥したままの椎茸をIN。普通だと生の椎茸を入れるんですが、乾燥させた椎茸の方がいい出汁がでるんです。鍋に蓋をし煮詰めること約10分・・・・・おやおやおや椎茸が普通に傘を開いて出汁を染み込んで美味しそうに見えるではないですか!

見た目はともかく味は、硬さは普通?どうなの?箸でつかみフウフウ、口に運びひと噛み・・・・
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うはぁぁぁぁこりゃうんまい♪普通に美味しいですよ弾力があって美味しいです!椎茸の奥深い香り、シャクッとした歯ごたえ、それに味が濃いですしコクも十分。これは普通の椎茸の数倍美味しいですね。噛むほどにあふれる椎茸の美味しさはたまりません。
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乾燥させているから余計に味や風味が凝縮し、それに温度を加えるとはじけるように出汁が鍋全体に行き渡るんですね。改めて思います「大分県民でよかった」と。

味や形、戻し時間は関係なく袋詰めされて販売している干し椎茸とは全然違う「戻しいらず」。製品になるまで手間暇はかかります。でも茅野さんの消費者ファーストの考えが、椎茸に対する思いが皆さんに伝わればと思います。大分県産干し椎茸「戻しいらず」ぜひご賞味ください。

お買い物は買っちゃって王カートから

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