長崎伝統の「ハトシ」。おそらく初めて聞く食べ物の名前という方も少なくないと思います。そんな初めての方に、少しだけこのハトシの説明からさせていただきます。
NHKの龍馬伝でも坂本龍馬が長崎に移り住んだとき時々でていましたが、長崎は江戸時代から貿易を通じて中国、東南アジアの料理が伝わりその料理を「卓袱料理(しっぽくりょうり)」といいます。ハトシもそのひとつで、海老のすり身などを「食パン」で挟み油で揚げたものです。ハトシが中国から長崎に伝わったのは明治の頃と言われ、漢字では蝦多士や蝦吐司と書きますがこの多士(吐司)はトーストという意味があります。
さて今回届いたのは創業大正3年の地元では長崎一番という店舗名で知られる長崎蒲鉾(有)さんから。
ハトシ本来の持ち味を生かし、県産の鯵を主原料に、牛・豚ミンチ・玉ねぎと一緒に練り込み、パンでロール状に巻いた「ハトシロール」は平成22年 農林水産大臣賞を受賞しました。本来長崎一番さんでは昔ながらの製造で作る蒲鉾が主要商品。五島灘や東シナ海で獲れる「えそ、ぐち」風味豊かなアジ、イワシを使い魚本来の持ち味を活かした合成保存料を使わない蒲鉾や竹輪といった練り物も、ハトシと並んで古くからの人気商品なんです。では買っちゃって王初のハトシロール、じっくり味わってみたいと思います。
冷凍で送られてきますので解凍させた後、オーブントースターで焼いて食べます。
そのままでも美味しいそうなんですが、マヨネーズをつけたり、サラダと一緒に、またポン酢辛しでお酒のおつまみでも美味しく召し上がれるそうです。ハトシロール、おそらく初めて見た方はとても不思議に思うことでしょう。では、お口へGO!
サクッ!!
ファーストインパクトは春巻きを連想しますが、サクッと噛んだ感じはトーストされた食パンそのまんま。
そして中身は高級な魚のすり身を使ったミンチというか、質のいい味の整った蒲鉾を刻んだようなまるでトーストされた棒状ハンバーグというべきなんでしょうか、和と洋のいいとこだけをとって包んでいる感じです。そしてオーブンで温めることで食パンのよさがさらにアップされ、それと濃すぎない味付けの独特のすり身が意外とよく合っているのが驚きです。その味はオリジナルのものとチーズ味がありますが、とろけるようなチーズ味のハトシロールも絶品です。
なんでもそうと思うんですが、最初の一口目でまた食べようかどうか決まると思うんです。
このハトシロールははっきりいってハマりますね。ビールのおつまみに、おやつに最適!
長崎伝統の味はとっても美味しくて、楽しむことができました。
南蛮文化のロマンあふれる長崎。観光で訪れたときは是非長崎一番さんを訪ねてみては?
お買いものは買っちゃって王カートから。